住家被害認定調査の実施体制
調査には2名1グループが基本だが、3名1グループでの実施がお勧めです。しかし、調査が困難な半壊や大規模半壊が多い地域は住民への対応が重要となるため、4名1グループとし、念入りな調査を行う事が重要です。
1次調査の場合、1グループが1日当り20棟の調査完了を目標とします。つまり、1棟当りの調査時間は15分が目標です。2次調査の場合は内観立入調査を含むため、1時間を目標とする。
計測者
必要な調査機材
・下げ振り
・メジャー
・内閣府指針図
主な作業
・損傷長の計測
・傾斜の計測
・浸水深の計測
撮影者
必要な調査機材
・デジタルカメラ
・懐中電灯
主な作業
・被害状況の撮影
記録者
必要な調査機材
・調査票
・調査済証
・筆記用具
・バインダー
主な作業
・計測結果の記録
ワンポイント!
作業内容が単純と思われがちの撮影者!実は一番重要な役回りなのである。写真撮影では、まず、調査票の整理番号を撮影すること。それから建物の全体を撮影し、続いて被害箇所を撮影する。最後に再度、調査票の整理番号を撮影することで、どの写真がどの建物(調査票)のものであるかを明確に把握することができる。この作業を怠ると、写真と調査票を整合させる作業量が大きく左右する。
住家被害認定調査の種類と流れ
地震による住家被害に係る調査の流れ

・地震 木造・プレハブ第1次A
・地震 木造・プレハブ第1次B
・地震 木造・プレハブ第2次
・地震 非木造第1次
・地震 非木造第2次
水害による住家被害に係る調査の流れ

・水害 木造・プレハブ第1次A
・水害 木造・プレハブ第1次B
・水害 木造・プレハブ第2次A
・水害 木造・プレハブ第2次B
・水害 非木造
風害による住家被害に係る調査の流れ

・風害 木造・プレハブ
・風害 非木造
液状化等の地盤被害による 住家被害に係る調査の流れ

・地盤 木造・プレハブ第1次
・地盤 木造・プレハブ第2次
・地盤 非木造第1次
・地盤 非木造第2次
住家被害認定調査項目
外観目視調査、及び、内部立入調査の項目はそれぞれ以下の通り。
外観目視調査項目
・屋根
・壁(外壁)
・基礎
内部立入調査項目
・屋根
・柱
・床
・外壁
・内壁
・天井
・建具
・基礎
・設備

次回以降、各調査票の使い方について見ていきましょう。
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